様々な明晰夢・体外離脱の方法
はじめに明晰夢と体外離脱の違いについてお話したいと思います。
これについては諸説ありますが、どちらも究極的には同じものと言う案が有力なようです。
ではこの二つの違いはなんなのか?
私自身はこう定義しています。
明晰夢 = 夢の中で意識を取り戻すもの
体外離脱 = 意識を持ったまま夢に入るもの
別の言い方をすれば、起きた状態から直接明晰夢に入るものが体外離脱だと言う考え方です。
基本的に体外離脱の方が難しいですが、慣れてしまえば夢よりも成功率が高くなるのが特徴です。
意識を持った状態から入るので運の要素の強い明晰夢と違い、体外離脱の成功率は100%にすることも可能と考えています。
目次
有名な明晰夢・体外離脱の方法
ここからは有名な明晰夢・対外離脱の方法を紹介していきます。
MILD(Memory Induced Lucid Dream)
MILDはアスピー博士が行った実験では1週間で46%もの人が明晰夢を見ることに成功しました。
初心者にこそ効果が高いという実験結果が出ているので、一度も明晰夢を見たことが無い方におすすめです。
この46%という数値は外部からの刺激を与えない方法として過去最高の結果となりました。
やり方も二度寝を用いた方法で特別に難しくありません。
- アラームをセットし5時間眠る
- アラームで目覚めベッド外で5分間活動する
- ベッドに戻る
- 心の中で「次に夢を見るときは、自分は夢の中にいると自覚する」と強い意志で何度も唱えながら眠りにつく
MILDについて詳しいやり方はこちらの記事にまとめています。 → 明晰夢の初心者でも46%の確率で成功するMILDのやり方
WILD(Wake Induced Lucid Dream)
WILDは瞑想を利用した体外離脱寄りの方法です。
この方法を一言で言うと、脳は起こしたまま身体の睡眠を目指す方法です。
WILDの起源は数千年前のチベットの仏教でありWILDで悟りを開くとまで言われていました。
一度睡眠を取ったあと、一度起きて瞑想を行い入眠時幻想(眠い時に頭に勝手に流れる映像)を利用して離脱します。
多くの人にとってこの方法の成功率は高くないかもしれません。
というのも寝落ちする確率が非常に高いからです。
しかしその原理を身体で理解することで他の明晰夢や離脱方法の理解も深まります。
自分から能動的に明晰夢、体外離脱に入れるようになるためにこの方法は非常に有効。
着実に実力を伸ばしたい方にWILDはおすすめです。
- 5時間ほど睡眠を取る
- 身体は動かさず目も開かない状態で目を覚ます
- そのまま瞑想を行う
- 瞑想中にリアルなイメージを行う
- イメージの中に自分がいると強く念じる
4番のリアルなイメージはあなたの好きな場面…行きたい場所や年齢、状況をイメージすると良いでしょう。
気温や音など五感で感じ取れる全ての物をイメージして下さい。
そうしてイメージしていると、現実ではなくイメージの身体の感覚を感じるようになります。
そうなったらイメージの感覚に集中しましょう。
気付いた時あなたはイメージ…明晰夢の中にいるはずです。
※体外離脱の可能性
WILDを行っていると金縛りや身体が浮き出る感覚に襲われることがあります。
これは意識より身体が先に寝た状態であり、体外離脱のチャンスです。
恐怖心を感じるかもしれませんが、強い感情は目を覚ます原因になりますのでまずは落ち着いてください。
明晰夢中と同じように、離脱の前兆中は想像したものが現実に現れます。
幽霊がいるんじゃ…と想像したら本当に出てきますので余計怖くなってしまいます。
金縛りなどを感じたら、思いきり寝返りをうってみて下さい。
これはローリングという体外離脱の有名な方法です。
身体が寝ている時に思い切り寝返りをするとそのまま離脱できます。
この方法は入眠時幻想を利用する方法なので、この後ご紹介する心像入身法が有効です。
併せてご覧下さい。
CAT(Cycle Adjustment Technique)
CATは睡眠サイクル調整法と言われる方法です。
CATは他の方法とは違い、起きる時間帯をずらしてレム睡眠時に意識が戻りやすくする方法です。
起きる時間を通常の時間と90分早く起きる時間と交互に繰り返します。
こうすると通常の時間に起きた日の最後の90分で明晰夢を見る確率が上がります。
瞑想やイメージ等を使いたくないという方におすすめです。
- 普段の起床時間より90分早く起きることを1週間繰り返す
- 8日目から通常、90分早起き、通常、90分早起き…と繰り返す
WBTB(Wake Back To Bed)
WBTBは二度寝により明晰夢の成功率を上げる方法です。
ただし普通の二度寝ではなく、計算された二度寝により明晰夢を見やすくします。
- 普段通りに床につき、眠ってから大体6時間後に起きれるようアラームをかけ眠る
- アラームで目覚めたら布団から出て完全に目を覚ませるように30分ほど活動する
- 再び床に戻り眠る
注意点として、1.は床についてから6時間ではなく、自分が眠りについて6時間になるようにしましょう。
例えばいつも30分ほど寝付けない人は6時間半後にアラームをかけて下さい。
普段から6時間しか寝ていないという方は、眠ってから4時間後に起きられるようにアラームをかけましょう。
DEILD(Dream Exit Initiated Lucid Dream)
DEILDはWILDとWBTBとのハイブリッドのような方法です。
直前に見ていた夢に戻れるのが特徴で、一晩で何度も明晰夢に挑戦できるのがメリットです。
成功のコツとしてはアラームの音量を小さくし、ギリギリ起きれるくらいの設定にすることです。
眠りと覚醒の中間の意識になれば成功は近いでしょう。
- 普段通りに床につき、眠ってから大体6時間後に起きれるようアラームをかけ眠る
- 意識が戻ったら動かず、目を開かず、先ほど見ていた夢を思い出す
- 先ほど見ていた夢を意識していたらその夢へ戻り明晰夢状態へ
マイナーな明晰夢・体外離脱の方法
ここからはそこまで有名ではない明晰夢・体外離脱の方法をご紹介します。
心像入身法
入眠時幻覚を利用する、明晰夢より離脱寄りの方法です。
私は自力で明晰夢に入る際はほとんどこの方法を使っています。
再現性も成功率も高いですが、感覚を掴むまでは難しいので何度か明晰夢や離脱している方におすすめです。
- 横になりリラックスし意識を落としていく
- 意識を落としていくと閉じているまぶたの裏に 映像が見えてくる
- 完全に眠らないようにしながら映像に意識を向けずただ流す
- まぶたの裏だけだった映像が少しずつ広がってくる
- 映像のリアリティが増したら以下のどちらかで離脱する
- 映像に向かい水泳のように飛び込む
- 映像の中に自分の身体をイメージする
数かぞえ法
数を数えることで寝落ちを防いだり、自分の意識の落ち具合を認識することができます。
ポイントとしては数をかぞえていることや呼吸している感覚を忘れないよう集中すること。
難易度も低く効果も高いのでおすすめの方法です。
他のテクニックと併用することができるおすすめの方法です。
- 横になり目を閉じリラックスする
- 呼吸に合わせ「い~ち」「に~い」「さ~ん」と頭の中で数える
覚醒度の低い時は20~30、高い時でも60~70ほどで、数をかぞえることや呼吸していることを忘れ入眠時幻覚に気付くことがあります。
そのまま維持したり他のテクニックを応用して明晰夢の世界に入ることが可能です。
肯定法
アファーメーションを利用し明晰夢や離脱の成功率を上げる方法です。
この方法で直接成功する訳ではありませんが、成功率やモチベーションを上げることができます。
1日を通して夢のことを考えるほど明晰夢の成功率は上がるので、日中行えるこの方法はおすすめです。
方法は以下の肯定したフレーズを現在進行形で心の中で何度も唱えるだけ。
それが事実でないと分かっていても、何度も繰り返すことで潜在意識に刷り込まれます。
「私には体外離脱の才能がある。体外離脱は息をするように自然なことである。いつでも肉体を抜け出せる。」
ブランコ法
イメージを使った離脱法です。
私はこの方法で何度か体外離脱をしたことがあります。
イメージするだけと簡単なので他の方法と組み合わせることが可能です。
- 横になりリラックスし意識を落としていく
- イメージ上で身体を前後に揺らす。ブランコに乗っている状態の五感をイメージ
- ブランコを激しくしていく
- これ以上は無理なほど大きくしたらジャンプする
- 離脱完了
私は4の段階で振りを大きくしていったら、家の階段を突き抜けて壁の中に埋まったと思った瞬間に離脱していました(笑)
無限扉法
この方法はイメージを使った、どちらかと言えば明晰夢を見る方法です。
能動的に見れる訳ではありませんが、タイムリープを目指す際に有効な方法の可能性があります。
というのもタイムリーパーのAくんが初めて離脱した際に練習で「ここよりもっと遠くに。違う所へ。」と念じながら明晰夢中で扉を何度も潜っていたそうです。
私の体感的にも、明晰夢や離脱中に扉を潜れば雰囲気が一変した別の空間に出ることもあるので、扉は世界を繋ぐシンボルなのかもしれません。
肝は扉をイメージすることだけなので他の方法とも併用できます。
- 横になりリラックスし意識を落としていく
- イメージで巨大な扉を作る
- 扉を開き中に入る
- また巨大な扉があるので開いて中に入る
- また扉があるので…以下ループ
耳鳴り育成法
無音の時に聞こえる耳鳴りを育成し離脱する方法です。
私はこの方法で離脱したことがあります。
耳鳴りに集中する方法なので静かな環境でないと難しいでしょう。
音が急に大きくなったり金縛りになったりしますが、経験が浅い時期に成功したので初心者にもおすすめの方法です。
- 横になりリラックスし意識を落としていく
- キーン…となっている耳鳴りを認識する
- 耳鳴りが大きくなるイメージをする
- 音がどんどん大きくなるイメージをする
- 耳鳴りで頭がいっぱいになるまでイメージする
- 気が付いたら離脱している