明晰夢の成功率を劇的に上げるリアリティチェックの方法
明晰夢になるには夢の中で「これは夢だ!」と夢に気付く必要があります。 夢の中で現実ではありえない不自然な状況を目の当たりにすると「これは夢だ!」と気付くこともあります。
例えば小学生時代なのに大学の友達が出て来たりカエルが話しかけて来たりなど・・・。初めての明晰夢はだいたいこのパターンですね。
でも不自然な状況が無い時はどうやって気付くのか? 実は明晰夢の中級者以上は基本的にこれから紹介するリアリティチェックを利用して夢を夢と気付きます。
リアリティチェックとは、夢か現実か判断するために行う特定の動作のことを言います。
明晰夢経験の豊富な人は「これ夢かな?」と思った時に条件反射でリアリティチェックを行っている方がほとんど。 でもそこで反射的にリアリティチェックを行うためには、起きている間にリアリティチェックを何度も行い習慣づける必要があるのです。
夢の中というのは基本的にぼー…っとして自分で思考もせず、周りの状況に流されている状態。 夢か怪しんでいる状態は多少は思考できるようになった、半明晰夢状態とも言えます。
「夢か怪しんでいるけど確信はしていない状態」は短時間しか続きません。 少し時間が経つとすぐ夢の状況に流されるままになってしまいがちです。
怪しいなと思ったら条件反射でリアリティチェックをするようになるレベルまで体に覚え込ませないと意味がありません。
「え…なんか難しそう…」と思った方もいるかもしれません。 でもご安心下さい。リアリティチェックの訓練は簡単です。
ここではリアリティチェックの種類と最短でリアリティチェックを習慣化させ明晰夢の成功率を上げる方法と、リアリティチェックに失敗した時の対処法をご紹介します。
リアリティチェックをマスターすれば、基本となる「夢の中から明晰夢になるルート」での成功率がグンと上がることでしょう。
目次
明晰夢になるリアリティチェックの仕組み
そもそもリアリティチェックとは何なのでしょうか? 簡単に定義してみましょう。
リアリティチェックとは
→ 夢か現実か判断するために行う特定の動作
どんな動作がリアリティチェックに?
→ 夢と現実で結果が異なる動作
「夢と現実で結果が異なる行動」・・・。
明晰夢中にリアリティチェックした経験が無い方は「何言ってんだこいつ」と思われるかもしれません。
例えば私がやっているリアリティチェックに「手のひらを見る」というものがあります。現実で手のひらを見ても、普通に手のひらがあり指が 5 本見慣れた長さで順番にありますよね?
これが夢の中では 4 本になったり 6 本になったりします。
さらに指の長さもバラバラで、小指(?)が20cmを超える長さになったり中指(?)が3cmほどになったりします。
指の本数や長さ、時には色が変わるので夢の中と一目でわかります。
このように夢と現実で結果が異なる行動をリアリティチェックとして起きている間に習慣化しましょう。
時計を見る
「今、夢の中で時計を見ている。最初は10:15を指していたが、もう一度見ると急に6:50に変わっている。この不一致に気づいて、すぐにこれが夢だと理解する。この瞬間から、夢の中で自分の意志で動き回ることができるようになる。自由に空を飛んだり、好きな場所へ瞬時に移動したりしている。」
明晰夢に成功するリアリティチェック 6 選
それでは明晰夢化に成功しやすいリアリティチェックを紹介していきます。
独断で手軽さと成功率を評価しています。
手軽さの評価基準は、すぐに出来るかもそうですが現実で行った時に不自然にならないかを重視しています。
習慣づけする際は現実で繰り返す必要がありますから、会社や学校で目立つ方法は評価を下げています。
成功率の評価基準は、夢の中で現実と異なった結果になる確率です。
夢の中でリアリティチェックが不発することもあるんです。不発した時の対処法もあとでまとめますね。
動作 | 夢の中 | 手軽さ | 成功率 |
---|---|---|---|
指で手のひらを突く | 手のひらを指が貫通したり、当たった感触が無かったりする | A | A |
手のひらを見る | 手の長さが変わったり本数が変わったりする | A | B |
ジャンプする | ゆっくり降りて来たり何十メートルも飛んだりする | B | B |
鼻をつまんで呼吸 | 呼吸できたり鼻がどこにあるか分からなくなったりする | B | B |
同じ文章を2回読む | 文章が変わっている | C | A |
指で手のひらを突く
指で手のひらを突く方法は、文字通り片方の手のひらを逆の指でツンツンします。 現実だと普通に手のひらに当たって止まりますが、夢の中だと指が手のひらを貫通したり、手のひらに指が当たった感覚が無かったりします。 この方法なら現実で習慣づける際も、目立たずにやれますし見られてもそこまで変ではありません。 この方法をメインにしている方も多く、おすすめです。 失敗パターンは、普通に手のひらを指でツンツンしている感覚になります。
手のひらを見る
手のひらを見ることもリアリティチェックになります。 現実だと手のひらを見ると「ああ・・・手だな」としか思いませんが、夢の中だと主に指の本数と長さが変わります 指の本数が増えたり減ったりし、指の長さが長くなったり短くなったりします。 だいたい指の本数は 4 本になることが多いですね。長さはまちまちです。 この方法は手を見るだけなので現実でやっても全く違和感がありません。 私もこの方法を長年やっています。 この方法、たまに夢の中でも現実と同じように手が見えることがあります。 指の本数は5本で長さも通常通りの時です。だいたい5回に1回はこのように失敗します。
ジャンプする
夢の中でジャンプすると、何十メートルも飛び上がったりゆっくり着地したりします。 時にはそのまま飛行状態になることもあるので、明晰夢で空を飛びたいと考えている人にはとても良い方法です。 難点は現実で習慣化する際に、飛んではいけない場所では練習できないということですね。 授業中やデスクワーク中におもむろに立ち上がりジャンプしたら完全にヤバい人になってしまいます(笑) それにこの方法は「高く飛ぶぞ」など意識しないと夢の中でも普通のジャンプに終わることも多いので結構しっかりジャンプする必要があります。 メインの方法にするのではなく、選択肢として頭に入れておくくらいでいいでしょう。
鼻をつまんで呼吸
現実では鼻をつまんで呼吸しようとすると息ができません。 ところが夢の中で試すと呼吸できなかったり、ずっと自分が呼吸していないことに気付くかもしれません。 他にも鼻の位置が分からなかったり、自分の指が普通ではないことに気付くことも。 鼻をつまんで呼吸は様々な要因で自分が夢の中にいると気付くことになるでしょう。 ただし現実と同じように、普通に呼吸できることもありますので注意して下さい。
同じ文章を2回読む
夢の中の文章は現実のように理路整然となっていません。 支離滅裂で意味不明な内容なことがほとんどで、しかも読むたびに内容が変わります。 夢の場面が山の中など読める文章が無い時はこの方法は使えませんが、かなり精度の高いリアリティチェックとなります。
他にもリアリティチェックの方法はありますが、上記の6つがメジャーな方法ですね。 これらの中から自分が夢の中で使いたい1つを決めて習慣にすることをおすすめします。
手のひらを見る
「夢の中で手のひらを見ている。いつもと違って、指が異様に長くなっている。これが夢であることを悟り、夢の中で自由に動き始める。周りの環境を思いのままに変えたり、夢の中で出会った人々と会話を楽しんだりしている。」
リアリティチェックを習慣にして夢の中で使う
習慣にするには起きている状態で「これは夢だろうか?」と声に出す、もしくは心の中で考えながらリアリティチェックの行動を行います。 これを 1 日に何度も何度も繰り返して習慣化しましょう。
何度も繰り返すには以下の 3 つの方法がおすすめです。
- 思い出したらやる
- 1時間ごとにタイマーをつけ、タイマーが鳴ったらやる
- ドアを開けるたびにやるなど、条件を決めてやる
このように何度も何度も繰り返してリアリティチェックを習慣化するので、できるだけ手軽なものがおすすめですね。
メインの方法の意識付けが完了したら、夢の中では他の方法も芋づる式に思い出せますので、メイン以外の方法も知識だけでも知っておくと良いでしょう。
テキストを読む
「夢の中で新聞を読んでいる。一度目には普通の記事が映っているが、目を逸らして再び見ると、内容が全く異なっていて読めないものになっている。この奇妙さから夢だと気づき、夢の中での冒険を始める。」
リアリティチェックが上手くいかなかったら?
実は夢の中でリアリティチェックが失敗することがあります。 現実と同じ結果しか返ってこないことがあるんです。
「夢だと思ったんだけどリアリティチェックが失敗している…じゃあこれは現実なのか?」と夢か現実か判断がつかなくなってしまいます。 「これは本当に夢なのか?」と疑問を持ったら 1 度のリアリティチェック失敗に迷わされず、自分の直感を信じて徹底的に疑ってみてください。
対処法は至極単純で、リアリティチェックを何度も繰り返しましょう!
1 度失敗しても 2 回、3 回と繰り返すと指の本数が変わったり、空高くまでジャンプできたり、鼻をつまんで呼吸できたりします。
大体はあなたの直感が正しく、そこは夢の中です。 何度もリアリティチェックし明晰化を成功させましょう。